■リアルトレード動画 Part4

 

テーマ:デイトレードの銘柄選びは、意外にカンタンです!

 
 

■補講

 

デイトレード対象銘柄とは

 
まずは、デイトレードで手掛ける銘柄とは、
どんな銘柄なのかを定義したいと思います。

以前も申し上げたように、デイトレードは、
1日で売買を完結する売買スタイルです。

株式投資とは、買った値段より高い値段で、
空売りは、売った値段より、さらに安い値段で
決済して利益が得られます。

ということは、1日の中で、
一定幅の動きが必要になります。

しかし、その値動きが1%、2%程度だと
収益化するのはかなり厳しいでしょう。

できれば1日の変動幅が、5%以上で、
できれば10%程度は欲しいというのが、
長年デイトレードをやってきたボクの感覚です。

また、通常の株式投資では、

・業績が順調
・レシオが割安である
・財務がしっかりしている

などを考えることになりますが、
デイトレードでは、このような考えはあまり重要ではありません。

業績が良かろうが、悪かろうが、
割安であろうが、割高であろうが、あまり関係ありません。

デイトレードでは、とにかく
“良く動くこと”がとても重要なのです。

デイトレード対象銘柄を選定するとき、
この観点を忘れないようにしてください。
 
 

デイトレード銘柄を見つける“コツ”とは・・・

 
では、1日の値幅が大きくなるデイトレードの
対象となる銘柄をどうやって見つければよいのでしょうか?

これから、ボクが実際に行っているデイトレード
銘柄を見つけ出す方法をあなたにお教えしたいと思います。


■≪値上がり率ランキングから選ぶ≫

あなたは株式取引をする際、
インターネット証券を利用していると思います。

ネット証券の大手としては
SBI証券、松井証券、楽天証券、
マネックス証券、カブドットコム証券などです。

これら、ネット証券で取引していれば、
無料で使えるソフトで、リアルタイムの価格情報、
チャート情報が閲覧できます。

この無料で使えるソフトには、
「ランキング情報」が搭載されています。

分からない方は、証券会社に問い合わせしてみてください。

この「値上がり率ランキング」は、
前日の引け値から、現在の価格を比較して、
その上昇率をリアルタイムでランク付けするものです。

つまり、値上がり率ランキングの上位銘柄は、
前日比、大幅に上昇していることになるのです。

当然の話ですが、ランキング上位にある銘柄は、

現時点で、大きく上昇し且つ、値動きがある銘柄
 
ということになります。

その日によって異なるものの、
ランキング上位に位置している銘柄は、
その時点で、10%前後は動いており、
場合によっては、20%以上動いているケースもあります。

買いから入るか、売りから入るかは別として、
その日に動いている銘柄を見つける場合は、
このランキングを使えば、一発で発見できます。

ボクは、デイトレード対象銘柄を見つけるとき、
常に値上がり率ランキングを使っています。


■≪その日発表されるレーティング情報から選ぶ≫

あなたは毎日、いろんな証券会社から
「投資レーティング」という格付けが
発表されることをご存知でしょうか?

この「投資レーティング」は、毎日、
相場が始まる“寄り付き前”に発表されます。

野村、大和、いちよし、みずほなど国内証券会社や、
ゴールドマン、クレディスイス、ドイツ、JPMなど
外資系証券が、投資格付け、目標株価などを引き上げたり、
引き下げたり、独自のリサーチから、レーティングを設定しています。

レーティングの中身は各証券会社によって表記は異なりますが、

・新規買い
・中立→買いに引き上げ
・中立→売りに引き下げ

など、毎日レーティングを設定します。

このようにレーティングが引き上げられたり
引き下げられたりした場合、その銘柄は、
寄り付きから大きく変動するのがほとんどです。

大きく動くということは、当然、
デイトレード対象の銘柄になるわけです。

しかし、レーティングが引き上げられたから
必ず上がるというわけではありませんし
引き下げられたからといって、必ず下がるわけでもありません。

これは、上手く〝時間”を使って売買する必要が
あるのですが、よく動くのでボクは、
デイトレードの対象として、毎日チェックし、
トレードを行っています。

しかし、寄り付き前に「投資レーティング」を
知りたい場合、無料で知ることは、私の知るところ
方法はありません。

ボクは、「Bloomberg」という世界中の
金融機関が導入している特別な端末を入れているので
寄り付き前にレーティング情報を入手できますが、
多分、寄り付き前に入手するためには、有料になると思います。 

もしかしたら「無料」で公開しているサイトも
あるかも知れませんので、探してみてください。

ちなみに、ボクのデイトレード塾では、
月額3000円程度で入手する方法を紹介しているので、
参考にしてください。


■≪日経新聞の業績欄から選ぶ≫

今は、無料で見れるということもあり、
日々のニュースをパソコンやスマートフォンで
見る人が増えているようです。

ボクも今では、スマートフォンでニュースを見ることが増えています。

でも、お金を払って、日経新聞(紙媒体)を取っています。

「えっ、どうして??」と思われるかも知れませんが、
銘柄を選ぶという観点から、新聞という紙媒体を活用しています。

あくまでも個人的な理由ですが、その理由は以下の通りです。

・新聞だと、複数の記事を同時に見れる。
 ネットだと記事ごとにクリックが必要になる。
・新聞に書き込みが自由にできる。
・記事の内容を見落とすリスクが軽減できる。
・ページをめくることで、関連する記事を見つけやすい。
・記事数が多い。

こんな感じです。


次に、ボクがどのように日経新聞を活用して
銘柄を選定しているかをお教えします。

ボクの銘柄選定方法はこうです。

1.増益発表銘柄を見つける。
2.業績悪化銘柄を見つける。
3.株価チャートでそれらの銘柄の株価位置を確認する。
4.寄り付き後、株価のスピード、時間を見ながらエントリーする。

このような流れになります。

くれぐれも言っておきますが、
銘柄を当てるために、やっているのでありません。

動く銘柄を見つけるためにやっているのです。

この辺は誤解無きようお願いします。

具体的な売買は、パート1~パート3の
リアルトレード動画を見直してくださいね。

必ずしも新聞を取る必要はありませんが
本格的にデイトレードをするなら、貴重な情報源だと考えます。


■≪海外市場の値動きによって選ぶ≫

この辺は、さらっとお伝えしておきます。

海外株式市場、特にNY株式市場の動きが、
翌朝の東京株式市場に影響を与えることは、
あなたもご存じの通りです。

そこで、前日のNY株式市場の動きを見て、
売買候補を選ぶコツをお伝えしましょう。

NY株式市場が大幅高した翌朝の日経平均株価は、
上昇しやすく、大きく下落した時は、日経平均株価も
下がる確率が高まります。

当たり前ですね。

そこで、日経平均株価の上げ下げを利用して、
225銘柄を売買するという方法があります。

225銘柄のすべてを売買するということではありません。

225銘柄のうち、あなたが売買しやすいと
思った銘柄を、5つピックアップして
その銘柄の一つを売買対象に据えるというやり方です。

私の場合は、

・ソフトバンク
・ファーストリテイリング
・新日鉄
・三菱UFJ
・東京電力

の5つをピックアップして、
NY株が大きく動いた翌日に、
5つのうち、1銘柄を選んで売買します。

1銘柄を選ぶ“コツ”ですが、ボクの場合は、
前日にあまり動きのなかった銘柄を対象に
することが多いですね。

前日にあまり動きがなかったことで、
当日に値幅が出やすくなる傾向があるんです。

デイトレードは“値動きが勝負”です。
なので、前日の動きを確認して、当日、
その銘柄に集中してやります。

ポイントは、100%の成功を狙わないこと。
果敢に攻めて、確実に利益を仕留めることです。
 
 

仕手株の“空売り”は、大きな武器

 
ここで、あなたに“重要”なことをお伝えしますね。

この「銘柄選択法」は、極めて強力であり、
今すぐ使える手法なので、絶対に覚えてください。

それは・・・

〝仕手株の空売り”です。

今回のリアルトレード動画は、
エコナックHDの“空売り”を公開しましたが、
この“空売り”は、本当に儲かりました。

〝仕手株の空売り”ほど、カンタンに儲かる手法はありません。

理由は・・・

“含み損を抱えた投資家しかいない”からです。

どういう意味か説明しましょう。

通常、仕手株というのは、
業績の悪い会社の株を買い集め、
意図的に買い材料を周囲に知らしめ、
証券会社うあ、投資顧問会社に意図的に情報を伝達し、
個人投資家の買いを煽り、巻き込みながら株高を演出していきます。

しかし実際は、会社の業績を大幅に
改善するような材料はなく、
投機筋によって買い上げられた株価は結局、
急騰前の水準に戻るのが常です。

エコナックHDも、まさにそのような動きです。

投機筋は、株価のピークで買いポジションを
手仕舞って、利益を確定します。

しかし、高値付近では、個人の買いが
かなりのウェイトを占めています。

これまで投機筋によって買い進められてきた株価は、
買い主体となってきた投機筋がいなくなったことで、
新たな買いを呼び込むことはできません。

一気に群がった、ほとんどの個人投資家は、
含み損を抱えることになります。

買い主体を失った銘柄の株価は回復することはなく、
損切りを行う個人投資家の売りで、株価はどんどん
下がっていくのです。

これが、仕手株の末期の状態なのです。

なので、仕手株への“空売り”は、比較的安全で、
確実に収益化することが可能になるのです。

下記に、仕手株の“空売り”を成功させるポイントをお伝えします。
 

  • 最近、急騰している材料株のリストを作っておく。
  • 株価のピークと思われる時点で、出来高が最高レベルに達するのを確認する。
  • 出来高が、過去最高レベルに到達し、株価がピークから急落するような動きを確認できれば、投機筋が高値で売り抜けた 可能性がたかい。
  • 株価のピークを更新することなく、株価の下落が継続しているのを確認して、そこから空売りを実行する。

 
 
もう一度、今回のエコナックHDの売買動画を見てみてください。

株価の下落スピードが速くなれば、
デイトレードで、想像以上に大きな利益に
結びつくことが、よく起こります。

それだけ、この手法は、よく儲かるのです。

それと、間違っても、
株価のピークで空売りをしようと思わないでください。

株価のピーク付近は、まだ買い方の勢いが強いため、
株価がさらに上昇することがよく起こります。

仕手株の空売りは、完全に下落トレンドに突入したのを、
しっかり確認してからで十分です。

焦る必要は、まったくありません。


紫垣英昭